太平洋戦争末期の沖縄にタイムスリップした海上自衛隊のイージス護衛艦隊は、片道特攻に出撃した戦艦『大和』擁する菊水部隊の救出を決意。ヘリを飛ばして、旗艦『はくば』の防空班長・上坂一尉と戦史マニアの須貝二曹を派遣した。これから起きる戦闘の経緯と防空体制の徹底を二人から助言された菊水部隊司令長官・伊藤中将は逡巡の末、支援を受諾する。直後に始まった米艦載機群の来襲に、自衛隊は戦闘ヘリの空対空ミサイルで対抗。菊水部隊も敵機群を対空砲火で撃ち落とす。だが敵の攻撃は執拗だった。波状攻撃によって徐々に危地へと追い込まれる菊水部隊。戦闘海域に急行するイージス艦隊は、果たして『大和』を救うことができるのか?一方、在沖縄米軍のハワード准将は、旧軍と交渉すべくジャンボ機でサイパンに向かう。しかし、ハワードを出迎えたのはスプルーアンス艦隊の苛烈な高角砲の洗礼だった。