平安時代から続く名門・大導寺家。古いノートの束とともに、恐るべき連続殺人事件が現代に甦る!
「六道ヶ辻にいくたびこの身は迷うとも、六道能化の導きはいらぬ。儂は幾度なりとも畜生道に踏み迷い、天上界へは成仏せぬ」
美貌の男女を数多くの輩出してきた平安以来の旧家・大導寺家を舞台に綴る、絢爛たる大正浪漫ノベル「六道ヶ辻」シリーズ、そのI。
一族の末裔である大導寺静音は、家系図に名前のない謎の人物が記した「探偵記録」なるノートを発見、80年前に一族滅亡を目論む殺人鬼がいたことを知る。
その直後から静音の周辺では次々と怪事件が起こり出す……。
シリーズ第1作『大導寺一族の滅亡』をはじめ、 『ウンター・デン・リンデンの薔薇』、『大導寺竜介の青春』と、短篇「紅椿」、「硫黄泉」を収録。
また、ジャンル別に小説執筆の具体的なコツを著者が語る、貴重な講演記録「小説のショは初心のショ」はファン必読!
夫として、担当編集者として、最も近くで栗本を支えた今岡清氏が初めて綴るエッセイ「栗本薫との日々」や、実母・山田良子氏の日記から栗本の誕生~大学入学までを記した「栗本薫の育児日記」(初公開)も、大好評連載中。今回は栗本薫と母がピアノと出会う!
※この作品にはカラー写真が含まれます。