中国を牽制するため、三隻の退役空母を台湾に横流しした合衆国。だが、その空母部隊を東シナ海に展開して合同演習を行なっていた台湾海軍と海空自衛隊を襲ったのは北朝鮮のテポドンだった。波動弾頭によって時空を飛ばされ、昭和19年のレイテ沖海戦を闘うことになった日台連合機動部隊は、智将小澤治三郎率いる帝国海軍との共同作戦でハルゼー艦隊を撃破、大敗を喫した史実を覆すことに成功する。破竹の勢いの日台・帝国連合艦隊はマリアナ三島、ハワイ・オアフ島を攻略し、太平洋の制海権をほぼ握るかと思われた。だが、劣勢に立たされた合衆国は、太平洋に全戦力を投入すべく欧州戦線から撤退。さらに驚くべきことにドイツとの電撃的講和を結んでしまう。微妙に変わりはじめた歴史の中、合衆国が大逆転を目論む未曾有の大作戦とは?不敗艦隊の前に最大の危機が迫る。