名優の仕事は、熱い。名優の言葉は、深い。
週刊ポスト連載『役者は言葉でできている』初の書籍化。昨年死去した夏八木勲、蟹江敬三をはじめ、平幹二朗、松方弘樹、千葉真一、中村敦夫、林与一、近藤正臣、前田吟、平泉成、杉良太郎、綿引勝彦、伊吹吾郎、田村亮、風間杜夫、草刈正雄ら16人の名優が登場。名作の秘話、役作りの真髄を語り尽くす珠玉の役者論。
●「演じるほかに、道はなかった」――夏八木勲
●「セリフは、魂の叫びだ」――蟹江敬三
●「斬るときは、手首の力を抜け」――松方弘樹
●「スターはベンツに乗れ、役者は電車に乗れ」――平泉成
●「自己主張を消して、存在する」――平幹二朗
●「演技とは、ホテルの鍵穴から覗かれているようなものだ」――前田吟
●「日本のアクションを、変えてやる」――千葉真一
●「死には、美学がある」――杉良太郎
●「時代の妖怪で、あればいい」――近藤正臣
●「印籠には、持ち方がある」――伊吹吾郎
●「演技の間は、サッカーに似ている」――中村敦夫
●「仕事のないときこそ、芸に差が付く」――林与一
●「感情は、後払い」――綿引勝彦
●「セリフにも、表情がある」――風間杜夫 などなど金言の連続!(2015年2月発表作品)