平成の世に突如出現した愚連艦隊、またたく間に国連のお墨付を得て、時空遺産保存機構“UDLPO”のNGO法人と認められたが、稀代の強欲爺い・大官寺司令長官が、すんなり国連の言いなりになるはずもない。あの手この手で最新兵器を買いあさり、アメリカ軍に匹敵する武力を誇る。なにせ日本の国家予算10年分の資産を持つ超セレブ軍隊なのだ。世界中の兵器産業が放っておくわけがない。次々に超高価なハイテク兵器が第二次大戦の軍艦を埋め尽くす。さて、国連参加後初めての出動はなんと「真珠湾奇襲を阻止する作戦」。続いて16世紀のインカ帝国をスペインの占領から守る作戦だ。いずれも、もっともらしい理由はあるが、異なる時空の宝物を略奪するのが目的だ。―歴史を改変する愚連艦隊にいかなる天罰が下るか。異色の羅門ワールドが展開される。