2010年、日中間、日韓間、日朝間は、領土問題、経済問題、そして拉致問題などで一触即発状態にあり、戦機は沸騰寸前にあった。折しも「日本の平和ボケをぶち壊せ」を合言葉に、国民公選によって誕生した好戦的な横山首相と藤井官房長官は、豪華ホテルに仮装した戦艦『大和』を復元させた。そんな中、世界の要人を招待して行なわれた、『大和』の完成披露パーティの最中に、無謀にも北朝鮮が『大和』に向けてミサイルを発射。いわゆる極東有事が発破したのだ。当面の敵は北朝鮮。日本海海上には戦艦と化した『大和』はじめ海上自衛隊の艦艇が続々と集結し、上空には小松基地を飛び立った航空自衛隊の最新鋭攻撃部隊が飛び交う。拉致被害者を救出し、金総書記を退陣に追い込むべく、2010年の『大和』が遂に戦端を開いた。