2004年4月6日、強力な磁気嵐のために北海道だけが、太平洋戦争の末期にタイムスリップしてしまった―。異常事態にとまどいながらも北海道駐屯の自衛隊と道庁は、壊滅寸前の帝国陸海軍を支援することを決定した。まず手始めに沖縄に特攻する戦艦「大和」を救い、次いで巡洋艦インディアナポリスでマリアナに原子爆弾を運びこんで、日本本土にB29を飛ばして投下しようとする米軍の作戦を阻止した。米大統領トルーマンは、ソ連に軍事援助をし、北海道侵攻をうながした。独裁者スターリンは、参謀ジューコフに北海道攻略を命じた。絶体絶命の危機を迎えた日本は、ソ連に対抗するために蒋介石との講和を画策するが、そこにも落とし穴が!?権謀術数の限りを尽くして日本との講和を拒むマッカーサーとトルーマン相手に、自衛隊は日本を救えるのか!鬼才、草薙圭一郎が、満を持して描くタイムスリップ戦記シミュレーションの傑作、いよいよ完結編。