ある日突然、平成の日本列島は、そっくりそのまま太平洋戦争時代の真っ只中に時空漂流してしまった。一度に数百機のB29に攻撃される可能性など全く予想していなかった航空自衛隊は、最新鋭兵器を装備しているにもかかわらず、旧米軍を相手に大苦戦してしまう。太平洋戦争を早期に終結させるために、滝川官房副長官は、戦艦大和に乗って中国大陸に渡り、まず蒋介石の中華民国と、金九の大韓臨時政府との同時講和に成功する。しかし、肝心の日米休戦交渉は難航し、米軍の原爆投下をいかに阻止するかが日本政府の大命題となった。グアム島に原子爆弾『ファットマン』を運ぶ途中の巡洋艦インディアナポリスを、戦艦大和が撃沈し、危ういところで危機は回避された。対ソ戦略のためにトルーマン大統領は日本の降伏を認め、古賀総理一行は降伏文書に調印するため戦艦大和でサンフランシスコに向かった。一方、連合国から分離したソ連のスターリンは、今まさに日本に宣戦布告しようとしていた。第三次世界大戦の危機が世界を襲う!!話題騒然の傑作シミュレーション戦記、いよいよ完結。