女子高生と新撰組の超時空の出会いから、地球が見る最後の夢まで、ファースト・コンタクトと滅びの物語集!
伝奇SFから青春小説、激しい恋の物語まで、さまざまなタイプのSFを書いてきた栗本薫がもっとも多く扱ってきたのが、ファースト・コンタクトと滅びをテーマとする作品群である。
『ゲルニカ1984年』、『滅びの風』、『さらば銀河1』、『まぼろし新撰組』、『さらしなにっき』、それに短篇集『幽霊時代』から「幽霊時代」、「時計台」、「水の中の微笑」、さらに幻の第2作となった未完成の作品『さらば銀河2』も収録する。
エッセイとして、著者の商業誌デビュー作である「パロディの起源と進化 悲壮な不まじめさ、献身的な不謹慎」のほか、未発表の「豊田有恒――整頓された物語性」、「横田順彌の不思議な世界」、「情念の溶岩流‐狼男の魅力」など、さまざまな雑誌に発表された単発のエッセイ、評論も完全収録。
また、夫として、担当編集者として、最も近くで栗本を支えた今岡清氏が初めて綴る、連載エッセイのテーマは「栗本薫とSF」。「SFマガジン」編集長を務めた今岡氏ならではの視点で栗本を分析している。実母・山田良子氏の日記から栗本の誕生~大学入学までを記した「栗本薫の育児日記」(初公開)も大好評連載中。
※この作品にはカラー写真が含まれます。