ジャズ、着物、美しい男と女……、栗本薫が愛した人気の主人公たちが濃密に絡み合う、伊集院大介の「東京サーガ」!
『キャバレー』の矢代俊一、『魔女のソナタ』の藤島樹、『早春の少年』の及川徹……、人気の主人公たちが他作品に登場して関係を深める、作者自ら「東京サーガ」と呼んで愛した作品群のうち、伊集院大介シリーズの『真夜中のユニコーン』、『身も心も』、『聖者の行進』、それに着物を愛した栗本薫ならではの異色作『女郎蜘蛛』をまとめた。栗本薫が愛したジャズ、着物、美しい男と女が詰まった、濃密な1巻。
エッセイとして、雑誌「幻影城」に発表された「都筑道夫の生活と推理」、「ラプラスの鬼」、「27年後のタイムカプセル」と、公式ウェブサイト「神楽坂倶楽部」で連載されてきた人気コラム「伊集院大介事務所」の25回~48回を収録。付録として、矢代俊一、藤島樹などの他作品の主人公が伊集院大介シリーズに登場することになった経緯など、「東京サーガ」の誕生秘話をはじめ、「栗本薫・中島梓ミニアルバム」として、エッセイにも登場する秘蔵の着物写真を掲載する。
また、夫として、担当編集者として、最も近くで栗本を支えた今岡清氏が初めて綴るエッセイ(連載)では、栗本薫の墓についての興味深いエピソードも語られる。実母・山田良子氏の日記から栗本の誕生~大学入学までを記した「栗本薫の育児日記」(初公開)も大好評連載中。恋に興味を持ち始めた栗本薫の「パパとママは好き合って結婚したんでしょ」に、ママはたじたじ!
※この作品にはカラー写真が含まれます。