狭心症や心筋梗塞に代表される心疾患は、日本人の死亡原因として、がんに続く第二位を占めています。
前ぶれもなく、ある日突然、心筋梗塞を発症して死に至ることもあります。
最大の原因である動脈硬化は、高血圧や糖尿病といった、生活習慣病や加齢によって進行します。
50代以降になれば、心臓発作は誰にとっても他人事ではありません。
本書は、日々進歩している狭心症・心筋梗塞の薬物療法、カテーテル治療、
冠動脈バイパス手術等についての最新情報に加え、近年は再発を防ぐために重視されている
「心臓リハビリテーション」について詳しく解説しています。
【内容】
★第1章★狭心症・心筋梗塞ってどんな病気?
・心臓は体のすみずみまで血液を届けるポンプ
・狭心症・心筋梗塞は冠動脈の血流が不足する病気
・狭心症タイプ1ー労作性狭心症 動脈硬化によって冠動脈が狭くなる
・狭心症タイプ2ー冠れん縮性狭心症 冠動脈がけいれんして狭くなる
・狭心症タイプ3ー微小血管狭心症 毛細血管がけいれんを起こして血流が不足する
・心筋梗塞 冠動脈が血栓で塞がり、血流が途絶える
★第2章★狭心症・心筋梗塞の発作を防ぐ治療
・狭窄部の状態によって治療法が選択される
・薬物療法 症状を抑え、再発を防ぎ、心臓と血管を守る
・薬物療法 動脈硬化を防ぐ薬で進行を食い止める
・カテーテル治療 狭くなった血管を広げ、血流を改善する
・心臓リハビリテーションで再発を予防する
・発作が起きたときの対処法
★第3章★生活習慣病を改善して再発を防ぐ
・生活習慣病の改善は、心臓を守る近道
・“健康的にやせる”ための食べ方
・“健康的にやせる”ための運動
・生活習慣病を防ぐ外食テクニック
・血管の大敵! たばこは完全にやめる
・お酒との上手な付き合い方
★第4章★突然死を防ぐ生活術
・“うっかりのみ忘れ”を防いで命を守る服薬管理術
・必要以上に怖がって、日常生活の動作を制限しない
・水分補給で血液をサラサラに保つ
・トイレの「いきみ」や「我慢」は禁物
・歯周病を防いで炎症を抑える
・質のよい睡眠を6時間以上とる
〈先生、教えて!〉
・緊張すると心臓がドキドキするのはどうして?
・狭心症のような症状で受診しても、診断がつきません…。
・糖質制限って体にいいの?
・卵は1日1個までって本当?
・電子たばこは無害?