日本人の脳卒中といえば、かつては大半が脳出血やくも膜下出血でしたが、
食事や生活環境の変化により、いまや7割が脳梗塞です。
血管内治療の進歩によって、大半の患者さんの命が助かるようになりました。
そこで大切なのが、いかに発作を早期に見つけて医療機関に駆け込むか。そのポイントを詳しく解説します。
またいまは、後遺症を残さず、たとえ残ったとしても日常生活への支障を可能な限り小さくできるように、
急性期からリハビリテーションを開始することが重要とされています。
そのために知っておくべきこと、家庭に帰ってから自分でできることを、図解で丁寧に説明します。
【内容】
★第1章★脳梗塞とはどんな病気?
・脳卒中の7割は、脳の血管が詰まる「脳梗塞」
・脳梗塞には3タイプある
・脳梗塞を招く、動脈硬化&血栓の5大リスク
・脳梗塞が起こるとどうなる?
・認知症やうつ病につながることもある
・前ぶれ発作“TIA”の段階で気付けば、予防が可能
★第2章★脳梗塞で倒れたときの治療法
・脳梗塞の治療の流れを理解する
・救急処置の後、画像から脳梗塞かどうかを判断する
・脳梗塞の急性期の治療は、時間との勝負
・急性期は合併症にも注意が必要
★第3章★脳梗塞のリハビリテーション
・リハビリテーションは3つの時期に分けられる
・回復期のリハビリテーションには転院が必要
・リハビリテーションはチーム医療
・発症直後からリハビリを始め、回復を早める
・集中的なリハビリで、機能回復をはかる
・退院前に生活環境を整える
・介護保険サービスを活用する
★第4章★再発を防ぐ毎日の過ごし方
・慢性期の再発予防には、抗血栓療法を続ける
・脳梗塞の5大リスク別 服薬中の生活のポイント
・手術が再発予防に有効な場合もある
・1日20~30分の有酸素運動を行う
・入浴時は、血圧の変動や脱水に注意
・睡眠の質を高めて早朝高血圧を予防・改善
〈先生、教えて!〉
・脳梗塞が起こりやすい時期は?
・体の片側に症状が起こるのはどうして?
・搬送される病院はどうやって決まるの?
・脳ヘルニアってどんな合併症?