江戸本所の貧乏長屋に住まうひとりの男。どこにでもいる浪人のようだが、身の丈六尺の大男はこの男に平伏する。どうやらただ者ではない。浪人は、かの天下人、織田信長の直系子孫・織田信弥、大男はなんと城を抜け出た将軍・徳川吉宗であった!ふたりは百六十年前の「織田徳川同盟」よろしく師弟関係を結び、江戸市中で悪人斬りに奔走していた。「このところ、江戸が変ですぜ」──ある日、信弥が告げられた。目つきが落ち着かない町人がうろうろしているというのだ。信弥と吉宗は何者かが香を焚き、嗅がせていることを突き止める。いったいだれが、何のために?そしてついに、想像もつかない黒幕を追い詰めるのであったが……。名実ともに最強の相棒が躍動する大人気シリーズ、第二弾!