乳房を温存するか、妊娠出産の可能性を残すか……等、
さまざまな選択を迫られる乳がん患者さんのために、
がんがどんな状態であれば、どんな治療の選択肢があるか、その効果はどれくらい期待できるのか、
副作用はどの程度かを、最新の医学的な知見に基づいて紹介。
乳がんの治療生活に入るにあたって、アドバイザー的に読んでいただきたい本。
【内容】
●あなたに合った治療法を見つけるために
【1章】乳がん検診で「異常あり」と言われたら?
|乳がん検診の“異常あり”の受け止め方は?
|乳がんの発生しやすい場所を覚えておこう
|乳がんにかかりやすい30代後半~60代前半
|発見・診断に必要な検査はこれ!
【2章】治療法を決断するとき知っておくべきこと
|がんの進行度から乳房温存の可能性を探る
|乳房を温存? 切除? そのメリットとデメリット
|腋窩リンパ節郭清、センチネルリンパ節生検
|「ホルモン療法」の種類と選び方
【3章】こうして術後の症状・副作用をやわらげよう
|「リンパ浮腫」「疼痛」の対策
|手術後の体をサポートする補整具・下着選び
|抗がん剤による「吐き気・嘔吐」「脱毛」の対処法
|「放射線療法」「ホルモン療法」「化学療法(抗がん剤)」の副作用を軽くするには
【4章】退院後、安心して生活するために
|女性として、パートナーと共に生きる
|食生活の見直しで乳がんのリスクを抑える
|社会復帰を果たすためのステップ
|治療費や生活費の不安を公的制度で軽減
【5章】再発・転移がわかったら
|目をそむけず覚えておく「再発・転移」
|再発・転移にいち早く気づくために
|再発・転移で選択される治療法
〈コラム〉
・乳がん検診には2種類ある
・精神的ケアがより大切になる「若年性乳がん」
・がん治療の臨床試験はこのように行われる
・大きな広がりをみせる「ピンクリボン運動」
・変わる「緩和ケア」の考え方