江戸の町に、妖艶な半裸の女剣客が颯爽とあらわれ悪をこらしめた。深紅の頭巾に黒マント、顔は隠して躰隠さず――人呼んで緋牡丹頭巾。江戸の庶民は、その勇姿に拍手喝采、その活躍に狂喜した。
そして、彼女は忽然と行方をくらました……。それから半年後、緋牡丹頭巾が突如として姿をあらわしたのは、江戸湾に浮かぶ船の上。西国のとある大藩が幕府の目を欺き、ご禁制である南蛮渡来の品を積んでいたのだ。いわゆる抜け荷だった。彼女は動かぬ証拠を掴み、刃向かう敵は肌もあらわに斬りまくる。ところがそこに思わぬ強敵があらわれ、さすがの緋牡丹頭巾もかなわず海へと脱出したが……。正義の味方、緋牡丹頭巾の活躍に乞うご期待!