“痛”青春に救いはあるか?
「いきなり人をクズ呼ばわりたぁ、失礼なやつだなクソガキ……俺は権力と腕力には弱ぇが、年寄りと女子供には強ぇぞ」
「語るに落ちるゴミクズ発言なんだけど」
勝ち組っぽいやつの足を引っ張ることに全力を傾けるパーフェクト負け犬高校生の狭山明人と、怪我を理由に部活を引退した冷血ブリザードな無気力少女・小野寺薫。
放課後に呼び出しをうけた二人は、謎のボランティア活動にいそしむ中等部の少女・藤崎小夜子と出会うが――。
「私は明人と薫をお助けする正義のボランティアなのです。頑張る方向なのです。えっへん」
電波発言にドン引きしながらも、藤崎が室長をつとめる特別生徒相談室の「救済」活動に巻き込まれる狭山と小野寺。二人は、学校で悩みを抱える個性的な生徒たちと出会い、藤崎とともに彼らの問題に対処することになるが……?
現実はクソだ。不条理で、不都合で、不公平だ。――だからって、救いがほしいわけじゃねえ。
『夏の終わりとリセット彼女』でライトノベル・フロントライン大賞第1回大賞を受賞した境田吉孝の待望の最新作がここに登場!
クズ・電波・無気力・変態・ひきニート等々、ダメ人間オールスターでおくる“痛”青春ラブコメ!
※「ガ報」付き!
※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。