怪奇な抹殺集団・逆葵凶獣団を討伐した剣豪若殿、松平竜之介。わずかな休息を楽しむかのように、町医師の弟子田楼内と酒を酌み交わしていたが、そこへ悶え苦しむ大奥女中が運びこまれてきた。
診察した楼内は、即座に阿片(あへん)患者と見抜く。が、唐土(もろこし)の武器を使う忍者が現れて、奥女中一行を皆殺しにしてしまう。
竜之介に、第十一代将軍の家斎は、江戸にはびこる魔薬禍を解決するよう密命を下した。大奥総取締役や男装剣士、可憐な町娘らを貫いて哭かせながら探索を進める竜之介は、魔薬組織の本丸へと迫る。
だが、そこで見た想像を絶するものとは──!!書下ろし人気シリーズ、激震の十二巻目!!