三富豪の邪悪な道楽によって命を狙われた剣豪若殿・松平竜之介。危機を脱したものの、息つく暇もなく、美貌の遊女・お賢を身請けしたことで、新たな刺客と対峙することに。その手口は怪奇で残虐、容貌も、仮面の怪人や鉄鎧を着た巨漢、焔を吹く魔人など、地獄から生まれ出たような異様な者たちであった。さらに謎の浪人組や妖艶な美女らが敵として加わる中、竜之介は怪人らにある重大な彫物があることに気づく。果たしてその意味とは?また、お賢に隠された秘密とは?豪剣を振り下ろし、美女たちを哭かせながら、若殿は黒幕の真の狙いに迫ってゆく!書下ろし人気シリーズ、十一巻目に突入!!