遠州鳳藩十八万石の元若殿で凄腕の浪人・松平竜之介は、将軍家斎の密命を受け、美女攫いの犯人、忍者集団「風魔一族」追討のため西国へ出立。大坂城での決戦に挑み、見事勝利したが、頭領の乱四郎や五忍衆の二人を取り逃がし、さらに西へ向かうことになった。ところがその道中では、困った者に出会っては人助けばかりをする羽目に。しかもその御礼にと、美女たちには媾合を迫られる始末……。女性からの誘いを断われない若殿、果たして風魔一族を殲滅できるのか。そして、四国へ渡った竜之介一行には、悪の手先が確実に迫りつつあった──!人気書下ろしシリーズ、怒濤の第六巻!!