颯くんは……あたしのこと、必要?世界で一番個人的な〈戦争〉のハナシ。小学館ライトノベル大賞・佳作受賞作!
世界で一番個人的な〈戦争〉のハナシ
「戦死者ゼロ。高校生の俺にとって、形骸化した戦争はテレビの中のリアルでしかなかった。あいつから銃口を向けられる、そのときまでは――」拓真颯は2年前の事故で右目の視力を失った。無愛想な風貌とあいまって、軽音部でつるんでいる璃奈、太一、龍彦以外とは、あまりつきあいを持っていない。そんな彼が最近気になっているのが、同級生の菜月カナデ。ある晩、菜月に公園に呼び出された颯は、太一に似た顔の男が、血まみれの女性の死体を抱えている姿を見る――。●第1回小学館ライトノベル大賞・佳作受賞作。
※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。