加藤清正と小西行長 相容れない同士の死闘。
秀吉の臣下、武人・加藤清正と商人・小西行長好対照をなす武将だった。
清正が尾張中村の鍛冶屋の息子、あくまで「土の人」である一方、行長は海外貿易で隆盛を極めた、堺の貿易商・小西隆佐の息子で「水の人」である。
徒手空拳、自分しか頼れなかった清正に対し、堺の会合衆の富と政治手腕を後ろ盾にもつ行長・・・両者は出発から違っていた。
そんな二人を秀吉は見事な近習操縦術で競わせる。しかし、武人と商人とは根底では手を握れない。
やがて2人のライバルは、死闘を演じる宿敵となっていった……。