双子の姉妹が織りなす、笑いと涙の人生賛歌。
生まれ落ちて、すぐさま引き裂かれた双子の姉妹。
●時は寛政の改革の真っ只中。山陽道は青海藩の気丈な千代姫と吉原を抜け出した心やさしい禿(かむろ)おいち。そしてもう一人、いわくありげな片目の剣士。三人は出会うべくして出会う運命だった。
●一方、洒落本の統制を進める老中・松平定信の鼻を明かそうと、山東京伝、滝沢馬琴に十返舎一九ら曲者戯作者たちが版元蔦屋に集う。
●時代小説好きも、そうでない本好きも、ついつい応援
したくなる健気なおいちの本屋奉公が始まった!