自らをイエスの乗り物、小さいロバに擬し、生涯を伝道に捧げた榎本康郎牧師の壮絶な生と死を綴った伝記小説。
「イエスを乗せて世界の涯までも歩む小さなロバでありたい」との決意のもと、日曜学校や保育園を設立し、妻・和子とともに、貧しい生活の中で伝道活動に身も心も捧げていく榎本保郎。京都から今治に移ったのち、アシュラム運動の発展にも尽力するが、その体は確実に病に蝕まれていった・・・。
虚飾のない、血のかよった人間味溢れる「ちいろば先生」こと榎本保郎牧師の姿を描く、伝記小説。
「三浦綾子電子全集」付録として、夫・三浦光世氏による「創作秘話」を収録!