天界の恋物語。至上の愛を紡ぎ出す
大人気・葵木あんねが描く「天界」を舞台にした恋物語。
50年に一度、下界に住む高貴な家柄の娘の中から、占いによって巫女姫が選出され、神域と呼ばれる香玉山で育つ。その巫女姫は、伝説によれば生涯、黒竜大聖に仕えることになっているのだ。
巫女姫となれた春燕は、鬼獣を退治するといわれる黒竜大聖に、ただただ尊敬とあこがれを抱き、嫁ぐ日を夢見ていた。
いよいよ嫁ぐ日も間近。だが、聞かされていた話は全て神話時代の話で、今は、16歳になると同時に下界へ下り、下界の人間と結婚することになると聞かされる。憧れていた黒竜大聖と結婚できないと知った春燕は、ショックで打ちひしがれる。ところが、神話の世界の存在であるはずの黒竜大聖が、夢かうつつか、春燕を迎えにやってきたのだ・・・
※この作品は底本と同じクオリティのイラストが収録されています。