足掻いた末に開眼した究極の選択、生き様の極意!若き門弟の生死は?シリーズ第3弾!写楽斎ら天然流の一党は、諏訪藩騒動の決着の場に!仙太郎、市之丞、乱菊は……。若き門弟の平八郎と逸馬は、死を賭した御前試合に臨む。内藤新宿に天然道場を開く遥か前、宝暦八年(一七五八)の夏、若き写楽斎、鮎川数馬は京の路地で声をかけられた。暮れ六つに緊急の会合に来いという龍造寺主膳の伝言だ。竹内式部の学塾に幕吏の手が入ったという。だが数馬にはその刻限に、恋仲のお蘭との大切な約束が……。どちらも緊急事態。以来、数馬と仲間、想い人の身に「行きて帰らぬ」大変な日々が続く。