刻まれた傷跡と隠された死因。死してなお語りつづける骨たちの声に耳を澄ます──。DNA鑑定も利かないとき、「骨」の分析は最後の砦。解剖学・法人類学の世界的権威が冷静な筆致で解き明かす、人体の不思議とそれを支える骨に秘められた多様性とは?生々しい犯罪捜査の実録譚も収録した迫真のドキュメント。《頭蓋骨~足先のあらゆる骨片から遺体の身元と人生の物語を読み解く、スリリングな知的エンターテインメント》--------------------------------------本書はみなさんを、人体を巡る旅にお連れする。人の人生や経験がいかに骨に書き込まれているか。その物語を科学の力でどんなふうに明らかにするか。そこではきっと、驚くような事実に出合えるだろう。まさに、事実は小説より奇なり。--------------------------------------【目次】■序章………骨格第一部 〈頭部〉頭蓋骨■第一章……脳の容れ物(ブレイン・ボックス)──脳頭蓋■第二章……顔──顔面頭蓋第二部 〈体〉頭蓋骨後中軸骨格■第三章……背骨──脊柱■第四章……胸──胸郭■第五章……喉──舌骨と喉頭第三部 〈四肢〉頭蓋骨後付属肢骨格■第六章……胸帯(肩帯)■第七章……骨盤帯■第八章……長骨■第九章……手■第十章……足▶尾部▶謝辞▶訳者あとがき