あらすじ吉川英治の長編の歴史小説。若き日の豊臣秀吉。貧しい家に生まれ、その容貌から「猿」と蔑まれた秀吉が己の才覚だけを武器に出世を重ね戦乱の世にはばたく。現代の処世術にも通じるピンチをチャンスに変える考え方とは。ひたすら母のため家族のためにと思い、働く姿は日本人そのもの。六巻は荒木村重に囚われていた黒田官兵衛の救出。そして竹中半兵衛の死。秀吉は中国での苦戦が続く。片や信長は宿願だった武田軍を滅ぼしついに甲斐を征服するのだった。しかし信長にも最期の時が迫る。