あらすじ吉川英治の大長編の歴史小説、第五巻。遂に隠岐の島へ遠島になった後醍醐。道中の警護は佐々木道誉。しかし彼は意外な心遣いを見せるのだった。果して道誉は先帝派なのか。本心はどこに。天王寺では楠木正成が二千の勢力を蓄えていた。迎え撃つは六波羅の軍勢五千。正成の計略により大勝利を収める。