足るを知れば、強くなる!足りないところや欠点の修正は最低限にとどめ、足りている個性を伸ばすことに重きを置く。長所を消さないよう、なるべく選手をいじらない。夏の3年連続を含む決勝5連敗から学び、東東京屈指の強豪にチームを育て上げた、自然流指導論!著者は、以下のように述べています。私がもっとも大切にしているのは、選手の持つ力を100%発揮させてあげるには、どのように接していけばいいのか、どのような環境を作ってあげればいいのか、ということである。監督が環境をしっかりと整えてあげれば、選手たちは勝手に育っていくものなのだ。選手それぞれに個性、性格があり、色も違えば考え方も異なる。マニュアルに則った杓子定規な教え方をしているだけでは、各々の選手の力を開花させてあげることなどできない。本校が超激戦区・東京を勝ち抜き、なぜコンスタントに甲子園に出場できるようになったのか。本書を読めば、それがきっとご理解いただけるはずである――本文より■目次第1章 戦国・東東京と二松学舎の歴史帝京が教えてくれたパワー野球/今の東東京~常勝・関東一と気が抜けない都立の強豪~/高い壁・日大三~センバツに出るための秋季大会の戦い方/夏の決勝、屈辱の10連敗の軌跡1~5/11度目の正直~悪夢を終わらせてくれたスーパー1年生トリオ~ ほか第2章 私の球歴~幾多の出会いが野球人・市原勝人を作った~初めての野球漬けの日々~ピッチャーはやりたくなかった……~/恩師・青木久雄監督から学んだ「選手をその気にさせる指導法」/よもやのセンバツ準優勝~甲子園に二松学舎旋風巻き起こる~/鈴木誠也と秋広優人の高校時代 ほか第3章 指導の極意~個性を伸ばし、チームを強くする~選手をなるべくいじらない~自然に育つ環境を作る~/夏の大会3年連続決勝戦敗退から学んだこと~マイナス・欠点ばかり見ない~/固定した選手起用は指導者のエゴ~選手の“旬”を見逃さない~/選手たちが聞く耳を持ってくれるまで待つ ほか第4章 甲子園に行くための練習~市原流ピッチャー&野手指導論~キャッチボールは肩慣らしではない~捕球・送球の基本を磨く~/エース論~私の考える真のエースとは?/二松学舎は左ピッチャーが多い~変化球はまずはカーブから~/レギュラーをつかむための条件/強豪校、伝統校との練習試合から多くを学ぶ ほか第5章 これからの高校野球を考える~二松学舎野球はどう対応するのか~人生はやり直しが利く~小杉陽太の生き様を見て思ったこと~/野球は勝ったチームが強い~「雪中松柏」の精神で戦い続ける~/偉大なる先人に学ぶ~木内幸男監督との思い出~/どうやったら勝てるのか?~帝京・前田三夫監督が教えてくれたその答え~ ほか