あらすじ怪談を引き寄せる、実態のないものに攻撃をされる――小田イ輔の執筆は命懸けかもしれない。今回も<引きのよさ>が暗く蠢く究極の一冊だ!怪談なんて信じない、そんな男がふと気づいたのは…「見てはいた」、夜中通りかかって目にした死の現場とは…「命日ですから」、祟られているゆえにみな早死に、最後の生き残りが語ったのは…「啜り泣き」など。ひとつの怪談話が別の怪談に繋がり必然のように綴られ、あなたもその累にすでに取り込まれている。