『笑点』の名司会者にして、孤高の噺家。世相、社会風刺、落語史、楽屋噺をユーモラスに、時には舌鋒鋭く語った珠玉のまくら集。「星の王子様」のキャッチフレーズで人気が爆発し、落語四天王の一人として活躍。落語協会分裂騒動を経て、『笑点』の名司会者として記憶される。晩年も、引退を決めた『芝浜』、『圓楽』の名跡を生前に譲る決断など、激動の時代を生きた五代目圓楽の「まくら」を一挙収録!本書に収録されている「まくら」は、「にっかん飛切落語会」の音源から採取されています。著者について五代目三遊亭圓楽 1932(昭和7)年、東京都に生まれる。1955(昭和30)年、六代目三遊亭圓生に入門。前座名を「三遊亭全生」。1958年(昭和30年)3月に、二つ目に昇進。1962年(昭和37年)10月に真打に昇進して、「五代目三遊亭圓楽」を襲名。1966年(昭和41年)『笑点』の放送が開始され、大喜利回答者として出演。1978年(昭和53年)落語協会分裂騒動。師匠・六代目圓生と一緒に協会を脱退。1983(昭和58年)司会者として『笑点』に復帰。2005年(平成17年)『笑点』放送開始40周年特番で司会を桂歌丸に交代。勇退する。2009年(平成21年)10月29日、転移性肺癌のため長男宅で死去。