四十九歳のマッサージ師・尾崎周一郎は、妻から離婚されて独り身の境遇。ある日、思い立ってあてのない一人旅に出る。すると、ふらり乗った列車で優美な三十路の女と知り合う。彼女は村井由希子という名で、北陸の漁村で釣り人用の民宿を営んでいるという。由希子に誘われた周一郎は、彼女の民宿へ向かう。そして宿も土地も気に入り、しばらく逗留することにする。滞在中、由希子に惹かれていく周一郎だが、手は出せない。一方で、漁師の妻や海女たちから誘われ、めくるめく体験を味わい、さらに由希子の秘密を聞かされる…!日本海の荒波が打ち寄せる小さな港町を舞台に描く、男心を揺さぶる回春旅情エロス!