江戸初期、徳川家光の時代。剣豪・柳生十兵衛の妹の紗那は兄と雌雄を決する大切な試合に敗れてしまう。前夜、門弟どもに強引に処女を奪われ、勝負に集中できなかったのだ。剣客としても女としてもプライドを打ち砕かれた紗那は、己を見つめなおすため修行の旅に出る。しかし山あいの集落で、野伏から人々を救うために戦った紗那は、背後に渦巻く巨大な陰謀に巻き込まれてしまう……!農民を人質にとられ、色責めに悶えてしまう若き女剣客は、肉悦を乗り越え男に打ち勝てるのか。天下無双の剣豪を目指して戦う柳生紗那の、活躍と痴態を描いた傑作時代官能小説!