江戸の悪所・深川の堀端。そこで突然、一人の芸術が狂を発し、色を求めて男たちにつかみ掛かった。居合わせた弥三郎は何とか女を制止するが、直後に女は阿芙蓉(アヘン)による中毒で死んでしまう。すべては、京からさらった美和の色香と阿芙蓉の力で江戸を腐らせんとする幻斎の仕業であった。凛たち隠れお庭番は探索を開始するが、幻斎の罠に落とされ、陵辱の嵐にさらされる。さらに、剣鬼となった鷲尾剛十郎の魔剣が、凛との雌雄を決すべく襲いかかるのだった―!かつてない危機に、凛は儚く命を散らしてしまうのか!?宿敵との決着を描いた時代官能ロマンの傑作、血風吹き荒れる第9弾。