あらすじ二〇一〇年、うつ病と診断された。大量の向精神薬や睡眠薬を飲み、通院する日々。執筆意欲は衰え、日常生活を律することも叶わず、自殺未遂を三度も起こしてしまう。「薬はもう飲みたくない」。その思いから医療関係者への取材を敢行、「減薬」に挑み、そして遂に「断薬」に――。心の支えとなる主治医との出会い、専門医との協力、副作用への対処、荒行のような湯治……試行錯誤の過程をすべて明かした、大宅賞作家による衝撃の私記。