ガンの病床で作ったのも、俳句でした。俳句の話から、縄文、仏教、懐かしのプロレス話にあの人との逸話まで――縦横無尽に綴った仰天エッセイ!リンパがんのステージIIIと診断され、ほとんどの連載もお休みに。そんな中で綴ったのは、長年秘かに続けていた俳句について。「俳句の季語は縄文である」と語る夢枕獏が、ずっと考えてきたこと、今書いておきたいことを詰め込んだ“夢枕節”炸裂の闘病×俳句(!?)エッセイ。【目次】第一回 真壁雲斎が歳下になっちゃった第二回 尻の毛まで見せる第三回 オレ、ガンだからって、ズルくね第四回 「おおかみに螢が一つ――」考第五回 翁の周辺には古代の神々が棲む第六回 すみません、寂聴さん書いちゃいました最終回 幻句のことをようやく補遺 野田さんあとがき 言葉の力・そしてあれこれ