藩下屋敷を盛り場に!将軍家も幕閣も大注目。だが物事には裏がある。若年寄本堂美作守は深川の十町四方の下屋敷を改修し全国天領名産を集め…。この新しい試みに、老中の関川飛騨守は猛反発し……。公儀の台所を潤すには?昨年まで出羽国鶴岡藩の江戸家老を務めていた来栖左膳は、一膳飯屋に幼い娘を人質に立てこもった男から「稲田堀の会所から頭取の船岡与三郎を呼んで来い!」といわれて……。稲田堀とは、下仁田藩五万石、若年寄の本堂美作守が深川の十町四方の下屋敷を改修して造った 「盛り場 」である。全国の天領から名産を集めたこともあり幕府も注目の「新しい試み」であるという。新シリーズ第2弾!