あらすじ失踪した木崎すみれと恋人・宇沢順一の行方はつかめなかった。殺人、放火容疑で追われる男を、何故すみれは愛することができるのか?一度は開きかけた彼女の心が、もはや雪枝にはわからない。しかし、そんな時、一本の電話がひとすじの光明をもたらした…。過去を背負った人々への心の橋架けを願う女性保護司の真摯な生き方を通して、人間の哀しさと優しさを描く長編小説。