あらすじ昭和11年2月、陸軍中尉の脇敬助は夏江の従姉と結婚、2・26事件で青年将校の鎮圧に動いた。その夜は還暦で医学博士になった和平の祝賀会でもあったが、数日後、菊江が52歳の人生を閉じた。夏江も副院長と結婚、和平は30年下の妾のいとを正妻にした。世界一周旅行から夫が帰国した晩秋、初江は女児を出産、小学一年生の長男悠太は母をじっと見ていた。