あらすじ歴史学者にとって歴史にイフはありえない。しかし学問の埒外にいる私たちにとって「もし歴史上の出来事が、このように変化していたら」と想像の羽をひろげるほどわくわくする楽しみはない。もし足利義満がインフルエンザで急逝しなければ、もし薩摩藩主島津斉彬が細菌性赤痢で急死しなければ、もし大村益次郎の下肢手術が手遅れにならなければなどなど、室町・戦国・江戸・幕末の各時代に病気で急逝した有名人のカルテを開き、もしかれらがその病気で斃れなかったとしたら、歴史はどうなっていたかを楽しく考察してみよう。