あらすじ天明六年、将軍家治の逝去により、老中・田沼意次が失脚、吉原遊廓は閉門停止となった。そんな折り、廓内でお針の女が殺され、用心棒・神守幹次郎は、現場に残された謎の石礫から意外な下手人に迫る。さらに、芸者衆を束ね監督する見番頭取が怪しい動きを見せ、大物による吉原乗っ取りの企みが明らかになる。やがて卑劣な魔の手は幹次郎の妻・汀女に伸びて――。