あらすじ椿太郎は同級生に目もくれず、人妻との不倫に勤しみ、友人は皆無の高校生だ。ある日、姉の御鍬が磔になって死んだので、遺された「この家には悪魔がいる」というメモの謎を探ることに。父にも母にも、そして自殺した兄にも、秘密が隠されていた。全てを明らかにしたとき、家族の驚くべき真実を目の当たりにする――。第23回日本ミステリー文学大賞新人賞受賞作!