「忘れなかった『武士の品格』」、「美食家」、「月オタク」、「大ヤマ師」、「お伊勢参りは生涯で六度」"忍者の里"から江戸へ――俳聖「芭蕉」誕生の秘密とは。そしていかに煩悩と戦い理想に生きたか。その人間味に迫る。生涯の大半を旅に費やした芭蕉。しかし、生まれ育った伊賀に頻繁に帰るなど、心の拠り所は常に故郷にあった。芭蕉はいかにして「俳聖」となり、俳句という文学で何を成し遂げようとしたのか――。人間芭蕉の旅の軌跡と素顔を紐解く。序章 俳諧師「芭蕉」誕生前夜第一章 江戸で決意した行脚詩人の道第二章 野垂れ死に覚悟の旅第三章 神様か、大山師か第四章 俳聖の神髄とライバル井原西鶴第五章 無頼の門人たち終章 芭蕉の最期