あらすじ死体の口からこぼれ落ちる呪詛の言葉――。祖母の葬儀の帰り、美彌子がふと見かけた小山の上に立つ歪な人影。その時、左腕を襲った激痛は惨劇のはじまりだった。母との確執のために、疎遠だった祖母が亡くなり、葬式に列席するために奈良郊外までやってきた大学生・橘美彌子。祖母を弔ったあとに見かけたのは歪な人影だった。その後、身のまわりの人々が首に赤い痣を浮かべ、次々に凄惨な死を遂げていく。彼らは死した後、美彌子に「ワギモハイズコ」という言葉を遺す。先輩の高野の手を借りその言葉の意味を追うが――げみ・装画