名手・倉知淳がフェアプレイ精神で贈る奇妙奇天烈な三つの殺人事件。ユーモアあふれる本格ミステリ中篇集。女子高生ミステリ作家(の卵)灯里は、小説のネタを探すため、警視監である父と、キャリア刑事である兄の威光を使って事件現場に潜入する。彼女が遭遇した奇妙奇天烈な三つの事件とは――?・密閉空間に忽然と出現した他殺死体について「文豪の蔵」・二つの地点で同時に事件を起こす分身した殺人者について「ドッペルゲンガーの銃」・痕跡を一切残さずに空中飛翔した犯人について「翼の生えた殺意」あなたにはこの謎が解けますか?※この電子書籍は2018年9月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。