あらすじ『いのちなりけり』『花や散るらん』に続く三部作、遂に完結。香也の婚約者となった清四郎は、吉良の仇を討つべく江戸に向かうが、将軍綱吉・柳沢吉保と次期将軍家宣との権力闘争に巻き込まれてしまう。清四郎の危機を救うため、蔵人も江戸に向かう。夫婦、親子、友との清冽な絆を描いた葉室麟最後の長編小説にして、蔵人と咲弥夫婦の三部作が十年の歳月をかけ遂に完結。解説・島内景二※この電子書籍は2018年9月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。