いよいよ1996年のペナントレースの幕が開けた。サッチモ率いる「バンタムズ」の開幕戦の相手は横浜ドルフィンズ。さて、今季のバンタムズの目玉選手は、オープン戦で5ホーマーを打っている大型ルーキー・江口ジローには、ファンのみならず広岡GMもジローの活躍を期待していた。ところが、ドルフィンズのエース・村野の投球に翻弄され、4連続三振でいいところなし。そのうえ守備のほうでも、逆転サヨナラ・ホームランにつながるエラーもしてしまう……(第1話) ▼昨夜に続くドルフィンズとの試合でも大型ルーキーのジローは相変らず不調。おまけに広岡GMが自ら渡米して採ってきた“助人3人衆"のノートン、ダグラスの両大砲も音なしで、投手のスケルトンは肘の故障で戦線離脱中というありさま。業を煮やした広岡GMは、サッチモに不調のジローを外して池端を使えと指示する。しかし、サッチモは「今、外したらジローは一生立ち直れません!!」と拒否する……(第2話)