あらすじ長く勤めた大学の職を離れ、専業作家になった直後、突然の病魔が作家を襲う。不自由な身体が、次第に穏やかだった作家の心を蝕む。妻は、悩み、苦しみ、そして生命の尊厳を自問しながら、夫の介護に懸命に努めるのだが(「夜想曲」)。作家・内田康夫の妻でもある著者が、実体験をもとに、夫婦のあり方を問う表題作を始め、老いとともに変貌していく夫婦、家族の姿を描いた短編集!