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やわらかな足で人魚は

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一体どうしたら自分は人間になれるのだろう。当たり前に愛される人間の子供に。タワマンを舞台に電話詐欺の嘘によって結びつく偽物の母と息子。“前科”のある中学教師と孤独な少女。悲しみを抱えた二人が出会うとき、世界は色を変える。『昨日壊れはじめた世界で』が話題沸騰のオール讀物新人賞作家の、痛々しいほど危うく美しい傑作短編集。四六時中わけもなく淋しくて、悲しくて、心許ない。まるで私たちの足元にはちゃんとした地面がないかのようだ。──「水に立つ人」人魚姫が王子を刺せなかったなんて、やっぱりウソだ。いつの間に引っ張り出したのか、赤い万能ナイフは陽の手の中にあった──「やわらかな足で人魚は」この短編集の五人の主人公たちは、皆、「どこにでもいるけれども、悲しみを抱えているとは傍目に分からない人たち」だ。香月夕花の描く世界は、どこまでも儚く、残酷で、美しい。満場一致でオール讀物新人賞を受賞したデビュー作「水に立つ人」と同名の短編集を改題し、「逃げていく緑の男」を追加して再構成。解説:川本三郎※この電子書籍は2016年10月に文藝春秋より刊行された単行本『水に立つ人』の文庫版を底本としています。
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あらすじ

一体どうしたら自分は人間になれるのだろう。当たり前に愛される人間の子供に。タワマンを舞台に電話詐欺の嘘によって結びつく偽物の母と息子。“前科”のある中学教師と孤独な少女。悲しみを抱えた二人が出会うとき、世界は色を変える。『昨日壊れはじめた世界で』が話題沸騰のオール讀物新人賞作家の、痛々しいほど危うく美しい傑作短編集。四六時中わけもなく淋しくて、悲しくて、心許ない。まるで私たちの足元にはちゃんとした地面がないかのようだ。──「水に立つ人」人魚姫が王子を刺せなかったなんて、やっぱりウソだ。いつの間に引っ張り出したのか、赤い万能ナイフは陽の手の中にあった──「やわらかな足で人魚は」この短編集の五人の主人公たちは、皆、「どこにでもいるけれども、悲しみを抱えているとは傍目に分からない人たち」だ。香月夕花の描く世界は、どこまでも儚く、残酷で、美しい。満場一致でオール讀物新人賞を受賞したデビュー作「水に立つ人」と同名の短編集を改題し、「逃げていく緑の男」を追加して再構成。解説:川本三郎※この電子書籍は2016年10月に文藝春秋より刊行された単行本『水に立つ人』の文庫版を底本としています。

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