あらすじ5年の武者修行を経て、飛鳥山の菊屋敷に清之助が帰ってきた。淡々と稽古に励む姿には隙がない。剣術大試合開催まで10日余り。しかし神保桂次郎には大会への出場権がない。出場権を奪うべく、惣三郎と桂次郎は、尾張柳生の剣術家ふたりを倒し、江戸の尾張徳川家をたずねる。急遽もうけられた闘いの場で、桂次郎は厳しい修行を耐え抜いた証を見せつける。*この電子書籍は祥伝社文庫から刊行された「完本 密命」を底本としています。